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2023.07

  • EU
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EGDF、「欧州ビデオゲーム産業インサイトレポート2021」を発表
欧州ゲームデベロッパ連盟(EGDF)は7月10日、「欧州ビデオゲーム産業インサイトレポート2021」1を発表した。同報告書は、ビデオゲームヨーロッパ(VGE)の支援を受け、欧州25か国のゲーム業界団体によるデータを比較可能な形でまとめたもので、欧州ゲーム産業の現状とトレンドに関する包括的な分析を提供している。

同報告書の主な内容は以下の通り。

*EUゲーム産業の現状(p. 28):コロナ禍にもかかわらず、2020年から2021年にかけて、ゲームデベロッパの数が4,700社から5,500社へ、従事者数が7万8,000人から8万5,000人へ、売上高が151億ユーロから183億ユーロへと増加。

*各国のゲーム開発拠点の現状(p. 7, 29-58):ルーマニアでは海外からの国際的企業の誘致が継続し、ゲームデベロッパが大幅に増加。新たに導入された公的支援制度により、ベルギーとドイツのゲームデベロッパが大幅に増加。ゲームデベロッパの多いEU加盟国トップ5は、フランスが1,147社、スウェーデンが785社、ドイツが717社、オランダが501社、ポーランドが439社となっている。

*雇用と経済効果(p. 9-11): EUゲーム産業における従事者が大幅に増加した。ベラルーシからの従事者の流出が進み、リトアニアとポーランドの従事者が大幅に増加。フランスとスウェーデンも急速な成長を継続。従事者の多いEU加盟国トップ5は、フランスが1万8,000人、ポーランドが1万2,110人、ドイツが1万906人、スペインが8,833人、スウェーデンが7,944人。売上高の多いEU加盟国トップ5は、フランスが38億8,000万ユーロ、ドイツが37億4,000万ユーロ、フィンランドが32億ユーロ、スウェーデンが27億1,300万ユーロ、スペインが12億8,100万ユーロとなっている。

*ゲームプラットフォーム(p. 14-15):欧州各国のゲームデベロッパがどのプラットフォーム(PC、コンソール、モバイル等)向けに開発を行っているかを分析。

*ゲーム教育(p. 18-19):欧州各国の公教育機関数及び学校外教育機関数を掲載。公教育機関の充実ではフランスが130校と飛び抜けて多く、校外教育機関数においてはドイツが53校、次いでスペインが35校と充実している。

*公的支援(p. 20-26):ゲームデベロッパが利用可能な欧州各国の公的支援を紹介している。

1https://www.egdf.eu/wp-content/uploads/2023/07/V9-VGE_EGDF-video-game-industry-report2021.pdf