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2023.06

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Verizon、5Gネットワークスライシングの実証成功
2023年6月21日、Verizonは、完全に商用化された5G環境下で、複数のネットワークスライス上で接続を確立し、データの伝送を行うフィールド実証を行ったことを明らかにした。

これにより、5Gネットワーク上でのエンドツーエンドの動的ネットワークリソースプロビジョニングの初期機能が実証された。

ネットワークスライシングにより、顧客はさまざまなサービスをサポートするためにネットワークパフォーマンスを最適化しながら、特定のアプリケーション要件に合わせた仮想エンドツーエンドのネットワーク上でトラフィックを伝送することが可能となる。

この機能は、Verizonの新しいクラウドネイティブ、コンテナ化、仮想化されたスタンドアロン(SA)5Gコア上のネットワークトラフィック用に設計されたもので、前例のないレベルのサービスの俊敏性、柔軟性、自動スケーラビリティを提供することが期待される。

今回の試験では、市販スマートフォン、フィールドで稼働中の仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)機器及び非仮想化RAN機器、Verizonのマルチベンダー5G SAコアを使用、5Gスマートフォンが複数のネットワークスライスに登録され、ネットワーク全体を通してデータを伝送することに成功した。

ネットワークスライシングとは、特定の顧客要件に合わせてカスタマイズされたエンドツーエンドのネットワークを構築すること。

仮想化されたネットワークインフラ上で、人工知能(AI)や機械学習(ML)といった技術を使い、ネットワークパフォーマンス特性を特定のアプリケーション要件に動的に適合させ、同時に、ネットワークパフォーマンスを最適化してすべてのサービスをサポートする。

また、各ユースケースに必要な適切なサービスレベルとネットワークリソースを提供するために、リアルタイムでネットワーク機能の容量をスケールアップ又はスケールダウンする機能など、自動化されたネットワーク構成の変更も可能になる。

つまり、動的なネットワークリソースプロビジョニングにより、ネットワークは、顧客が使用するアプリケーションで得られるべきエクスペリエンスを動的にサポートし、リソースが利用可能な場合は、その特定のサービスレベルを効率的に提供することができるようになる。

これにより、ネットワークスライスは、無数の方法でデータを使用するスマートフォンアプリケーション、金融機関を保護する高レベルのセキュリティ、ネットワークのリソースをあまり必要としない膨大な数のIoTデバイス、ネットワークのエッジで大規模なコンピューティング能力と低遅延を必要とするゲーム、AR/VR、複合現実などの複雑なソリューションをサポートする特性などを同時に提供する。

このネットワーク機能を利用するためには、顧客は5Gネットワークスライシングが可能なデバイスを持つ必要がある。