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2023.06

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ロシア版ダボス会議、「主権的発展」をテーマに厳戒態勢で開催
「ロシア版ダボス会議」と称されるロシア最大級の経済イベント、サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)が6月14日から17日にかけて開催された。外資誘致を目的に1997年に始まったSPIEFだが、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、昨年より多くの西側諸国が出席を見送っている。加えて、今年は厳戒態勢での開催となり、「非友好国」の記者が排除されたほか、会場では携帯電話回線が遮断され、出席者は専用Wi-Fiの使用を求められた。

今年のSPIEFの統一テーマは「主権的発展―公正な世界の基盤」。全体会合で演説を行ったプーチン大統領は、対ロ制裁にもかかわらずロシア経済は成長を続けているとして、今後も「世界経済のリーダーの地位」を維持すると表明。また、ロシア市場から撤退した外国企業については再参入の道を「閉ざさない」とする一方、輸入代替が進んでいることも強調し、外国企業との競争について強気の姿勢を示した。

ICT分野では、国営通信大手ロステレコム、インフラ機器メーカーF+tech、アプリ開発会社Avroidがロシア製OS「Aurora」の全国モバイルエコシステム構築で提携することを発表した。法人顧客向けに、最新の認証方法や情報セキュリティツールをサポートするAurora基盤の仮想作業環境を提供するため、モバイルアプリを含むITソリューションを開発する。今後数年間でAurora対応デバイス数は200万台に上る見込み。3社の代表は、今回の提携によってグーグルやアップルと競争し、ロシアの技術主権を強化することができるとしている。