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2023.05

  • カナダ
  • 放送・メディア
国産コンテンツ配信をストリーミングサービスに義務付ける「オンラインストリーミング法」が成立
カナダ上院は4月27日、ネットフリックスやYouTubeなどにより多くの国産コンテンツの配信を義務付ける「オンラインストリーミング法」案を可決。同日に総督の裁可を得て、同法は成立した。

同法は、「1991年放送法」を改正し、SpotifyやDisney+なども含むオンラインストリーミング・プラットフォームを同国の放送規制当局であるカナダ・ラジオ・テレビ通信委員会(CRTC)の管理下に置き、これまでTVやラジオに適用されていた国内製作コンテンツ要件の対象とするもの。法案は政府が2022年2月に提出し、同年6月に下院で可決されていた。同法の成立により、CRTCは、従来の放送とオンラインサービスの両方について規則を策定・実施することになる。

政府はこの法案について、カナダの音楽や物語をプロモートし、国内雇用を支援すると説明しているが、主要野党である保守党等はインターネット上の表現と選択の自由に影響を与える行き過ぎた措置だと反対し、政権交代の暁には同法を廃止する宣言。個人ユーザーが作成するコンテンツへの影響について、政府は、同法の対象となるのはオンラインストリーミング・プラットフォーム上の商業番組に限定され、YouTubeやFacebook等に投稿されるユーザー作成コンテンツ及びそのクリエイターは規制されないとしている。