英国文化・メディア・スポーツ大臣は2023年5月18日に開催されたカンファレンス（Enders Analysis and Deloitte Media and Telecoms 2023 & Beyond Conference）の基調講演で、2030年までにクリエイティブ産業を500億ポンド規模に成長させ、2030年までに全国で100万人の雇用を創出することを約束した（注１）。
予算案において首相は、雇用を創出し、成長を促進し、人材を支援する減税措置を延長および改革することで、劇場、美術館、ギャラリー、オーケストラ、映画、ハイエンドテレビ、ビデオゲームの分野を支援しており、今後数か月で、以下を踏まえた具体的な方策が特定される見通しである。
①小学生から社会人まで、スキルを身に着けることで当該産業を成長させるために、クリエイティブ分野と協力して、ブートキャンプや実習の機会を最大限に活用すること。
②英国全土のクラスターで人材を活用するが、その支援がロンドンを犠牲にしたり、既に繁栄している場所の衰退を招かないこと。
③英国全体の成長を引き出すために、様々なサブセクターで特定の支援をターゲットにすること。
政府は、クリエイティブ産業の発展に向けた政府の取り組みの一環として、業界と協力しながら人材のパイプラインを作っていく考えである。
（注１）
https://www.gov.uk/government/speeches/lucy-frazers-speech-at-the-enders-media-telecoms-conference