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2023.05

  • イギリス
  • セキュリティ、プライバシー
競争市場庁、大規模言語モデルや生成AIに関する初期レビューを開始
競争・市場庁(CMA)は、5月4日、人工知能(AI)の大規模言語モデルや生成AIに関する初期レビューを開始すると発表した。潜在的リスクや競争・消費者保護対策を検討する。

すでに政府はCMAを含む規制当局に対し「安全・安心・堅牢性」「適切な透明性と説明可能性」「公平性」「説明責任とガバナンス」「競争可能性と是正」という包括的5原則に対する支援策を求めている。

今回のCMAの初期レビューは、政府のAI白書に沿い、オープンで競争的な市場支援のため、基盤モデル(注)の発展状況の把握と、将来的な発展の条件と原則の検討を目的とする。

具体的な検討項目は以下のとおり。

*基礎モデルと競争市場の発展可能性
*競争と消費者保護の機会とリスク
*基盤モデルの開発における指導原則の作成

AIの開発は、市場の仕組みだけでなく、安全、セキュリティ、著作権、プライバシー、人権等、多くの重要な問題に関わっており、すでに政府や他の規制当局によって検討されているため、CMAは当該初期レビューにおいて、AIの基盤モデルの開発が競争と消費者保護に及ぼす影響に焦点を当てる。

(注)Foundation Model。大量のデータを使ったトレーニングと、幅広い下流タスクに適応するための再トレーニングの2段階の訓練工程を踏んだ機械学習モデル