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2023.04

  • 韓国
  • 郵便・物流
釜山で地下鉄乗客による小包配達サービス実験を計画
韓国のモビリティ基盤の物流プラットフォーム企業フィック(hwik Co., Ltd.)は、釜山交通公社と共同で、釜山地下鉄での物流サービスを提供するための試験運用計画をまとめた。両者は、早ければ第3四半期にサービスを商用化することを目指している。

この計画にあわせ、フィックは、釜山地下鉄2号線の43駅に自社のスマート物流アプリケーション「TAGLO」に接続できるスマートロッカーを設置する予定。(「TAGLO」はこのプロジェクトのために開発されたスマートロッカーと連携した宅配物流プラットフォーム)

差出人が小包をスマートロッカーに入れ、TAGLOアプリで送料を支払うと、地下鉄の乗客でもある配達人が小包を目的地の駅の別のロッカーに配達する。送料はバイク便の半額程度の見込み。配達人への報酬は、アプリ内でデジタルトークンとして支払われ、交通カードのチャージや地域のバウチャーに交換できる。このためにマイビーなどのプリペイド交通カードや端末事業者であるロカモビリティが事業に共に参加した。

タグロ(TAGLO)の「配達人」は、専門宅配員ではなく、その目的地に向かって移動する乗客であり、地下鉄を利用する短時間の間、誰でもプラットフォームに参加して収益を生み出すことができる「ギグエコノミー(Gig Economy)サービス形態」という点が特徴。

サービスが活性化すれば、公共側では地下鉄と連携したスマート物流サービスの導入を契機に、あらゆる年齢の人に公共交通無料時代が開かれるという展望も提起され、さらに、「地下鉄を利用する短い時間に誰でもプラットフォームに参加して収益を創出できる」という意見もあり、発生する収益と恩恵を「配達人」として参加する人々と共有する新概念のモビリティ物流プラットフォームとなるという。

今後は市内市外バスや高速鉄道など他のスマートモビリティサービスまで適用範囲が拡張され、ラストマイル配送には自律走行ロボットを投入するなど、統合モビリティプラットフォームと連携して発展できるという期待もある。

関係者は、特に都心の中心基盤施設である都市鉄道を活用した革新的な物流サービス構築を利用することで、追加インフラの構築や都心の交通量の増加なしに効率的にサービスが可能であることを立証したいと語っている。