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2023.02

  • アメリカ
  • 郵便・物流
USPS、急増する「偽造郵便料金」に規則変更で対処
近年、郵便物の中に、郵便料金の支払いに関する表示を偽造したものが急増している。ここでいう「偽造郵便料金(Counterfeit postage)」は、USPSの許可なく制作され、印刷あるいはその他の手段で形成され、郵便物を郵送するために有効な料金が支払われたことを示すように郵便物に印刷または貼付された印を指す。

適切な料金を支払わずに郵便サービスを利用する「偽造郵便料金」の意図的な利用、販売は犯罪であり、国民へのサービス提供に必要な資金をUSPSから意図的に搾取しようとする行為でもある。

USPSは、この問題に対処するため、「国内郵便マニュアル(Domestic Mail Manual:DMM)」を改定し、偽造郵便料金が添付された郵便物をUSPSが発見した際、これを放棄されたものとして扱えるようにすることを連邦官報で通知する。

この改定により、放棄されたものとみなされた偽造郵便料金付きの郵便物は、USPSの裁量に基づく開封・処分が可能になる。オンラインで購入した商品が、偽造郵便料金を使用して送られてきたことに驚く消費者もいるが、新規則の下では、このような荷物もUSPSの裁量によって放棄されたとみなされ、廃棄される可能性がある。こういった事態が起きた場合、消費者が払い戻しを求める相手は販売業者となる。

USPSはこの規則変更について、2023年3月15日までパブリックコメントを受け付けている。