スウェーデンのゲーム業界団体は2月1日、国内ゲーム産業の人材育成に関するレポートを発表した（注１）。同団体は、このレポートの中で、現在の国内ゲーム産業の成長傾向が今後も継続する場合、将来的に国内のゲーム開発者が2万5,000人も不足すると警鐘を鳴らす。現在、国内ゲーム産業は外国人労働者が半数近くを占め、不足するゲーム開発者の育成のために、高等職業教育学校（HVEs）をはじめとする多くの教育の場を創出し、ゲーム開発教育へのアクセスにおける地域格差や男女差を是正する等の対策をとる必要があるとしている。
その他、同レポートは、ゲーム開発におけるスキルの重要性、業界への多様なパス、国内で利用可能な教育プログラム、業界における専門職の詳細、スキル供給に関する課題、外国人労働者に関する課題についても解説している。
主な調査結果は以下のとおり。
＊国内ゲーム産業における成長傾向が継続する中で、教育を通じてゲーム開発者の人材プールを増やす努力をしなければ、2031年までに25,000人のゲーム開発者が不足すると予想
＊2021年には、1,348人が国内ゲーム開発企業に新規採用されたが、同年における国内のゲーム教育コースの卒業生は616人のみ
＊大学もしくは高等職業教育でゲーム開発を学ぶ学生のうち女性は27％
＊国内ゲーム産業における労働者のうち、30～50％が外国人労働者
＊国内でゲームに携わる外国人労働者の半数は、EU圏外からの移住者
（注１）
https://dataspelsbranschen.se/news/2023/2/1/new-report-sweden-needs-25000-game-developers-next-ten-years