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2023.01

  • スペイン
  • 電波関連
スペイン政府、26GHz帯の5G割当てのための周波数オークションを実施、同帯域のプライベートネットワークへの割当て方針も決定
経済デジタルトランスフォーメーション省(MINECO)は、2022年12月21日、26GHz帯の5Gオークションを開始し、4事業者が落札したことを発表した1。落札総額は、3,620万ユーロ。オークションは全国免許と地域免許を対象とし、うち全国免許は全12免許に各200MHz幅、計2400MHz幅(25.1GHz-27.5GHz)を割り当てる。オークションの結果、テレフォニカ、ボーダフォン・スペイン、オレンジ・スペインの3事業者が計9免許、計1800MHz幅を落札した。また、地域免許は、19地域へ各2免許(計38免許)を付与し、各200MHz幅(24.7GHz-25.1GHz)を割り当てるもので、カスティーリャ・イ・レオン州の地域免許を現地事業者Globe Operator Telecomが落札した。

スペイン政府は、2025年までに5G人口カバレッジを75%に拡大することを目標に掲げており、2018年7月に3.6-3.8GHz帯、2021年7月には700MHz帯の5Gオークションを実施。いずれもテレフォニカ、ボーダフォン・スペイン、オレンジ・スペインが落札しており、各事業者は26GHz帯を加えた3帯域を使った5Gサービスを展開する。

また、通信事業者以外の企業・団体が26GHz帯を使って独自に5Gネットワークを構築するローカルプライベートネットワークに関しても、2023年1月に閣僚理事会がこれを認める政府方針を決定した2。2022年7月にMINECOが提出した「国家周波数分配計画(Cuadro Nacional de Atribución de Frecuencias:CNAF)」改正案を承認するもので、26GHz帯における450MHz幅を非通信事業者に非入札ベースで割り当て、同帯域を使った5Gネットワークを構築することができるようになる。ネットワークの使用目的は各企業・団体の事業に限定され、多様な産業ユースケースの開発が期待されている。

1 https://portal.mineco.gob.es/es-es/comunicacion/Paginas/subasta-de-26-GHz.aspx
2https://www.cnmc.es/prensa/ipn-espectro-5G-20221020