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2022.12

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5G展開でさらなる進展見せるT-Mobile
• 2.5GHz帯の5Gスタンドアロン(SA)コア全国配備完了
• 2.5GHz帯5Gで人口2億6,000万カバー達成
• 1.9GHz帯5Gの全国配備完了、ミッドバンドで3CCA開始
• 世界最大規模となる全国分散型クラウドネイティブ5G融合コアゲートウェイ実装

2022年11月14日、T-Mobileは、5Gスタンドアロン(SA)上で2.5GHz帯のミッドバンドを使う同社Ultra Capacity(UC)5Gサービスを全国規模で展開していることを発表した。

T-Mobileは、2020年に600MHz帯で米国キャリア初となるSAコア全国配備を完了しており、今回、SAコアとSA無線ネットワークをミッドバンドに導入することで、レイテンシやキャパシティの向上が期待できる。

T-Mobileは、2022年12月12日には、UC 5Gで2億6,000万人をカバーしたことを発表。これは、同社が年内達成を目標としていたもので、計画より1か月近く早い達成となった。

また、UC 5Gの新たなレイヤーとして、1.9GHz帯の全国配備が完了したことも明らかにしており、UC 5Gにさらなる容量と速度を追加、UC 5GのSAコア移行に伴い、ミッドバンドで2.5GHz帯の2チャンネルと1.9GHz帯の1チャンネルを統合する3チャンネルのキャリアアグリゲーション(3CCA)も開始される。SamsungのGalaxy S22端末を使う同社ユーザーは、既に一部地域で3CCAが可能になっており、近い将来、他のデバイスにも拡大される予定。T-Mobileは6月、3CCAテストで3Gbpsを超えるピーク速度を達成したことを発表している。

T-Mobileは、2023年末までにUC 5Gで3億人をカバーすることを計画、次の目標として、5Gを使って音声通信サービスを提供する「Voice over New Radio(VoNR)」の全国展開が挙げられている。

なお、T-Mobileは現在、600MHz帯を使うExtended Range(ER)5Gで、190万平方マイルにわたって3億2300万人をカバーしている。

さらに、T-Mobileは、2022年12月15日、Ciscoと協力し、世界最大規模となる全国分散型クラウドネイティブ5G融合コアゲートウェイを実装したことを発表した。

これは、T-Mobileの5G SAコアを次の段階に引き上げるもので、同社は、5G及び4Gトラフィックのすべてを新たな融合コアに移行する。

この完全自動化された融合コアゲートウェイにより、T-Mobileは、運用簡素化と効率性向上による速度向上や、全国分散配備によるさらなる低遅延を実現、エッジコンピューティングといった高度な機能を可能とし、5G/4Gのネットワークパフォーマンスは強化され、速度と遅延は10%以上改善するという。

また、運用簡素化は、より俊敏なリソース割り当てや、5G Home Internetといったサービス展開を可能とするだけでなく、新たな機能の大規模テストや配備が容易になるため、ネットワークスライシングやVoNRといった新たな5GやIoTサービスを迅速に販売開始することも可能となる

この完全自動化された融合コアのアーキテクチャは、Ciscoのクラウドな制御プレーンをベースとしており、Kubernetesでオーケストレートされたベアメタルのコンテナで最適化され、CPUの20%以上を開放している。

Ciscoの融合コアソリューションは、同社のフラッグシップのネットワーキングソリューションの幅広い構成が用いられており、その中には、Cisco 8000系のルータ、5G及び4Gパケットコアゲートウェイ、ユニファイドコンピューティングシステム(UCS)、フルスタックのオートメーション向けネットワークサービスオーケストレーターと組み合わせるNexus 9000系のスイッチが含まれる。