[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2022.12

  • 中国
  • モバイル
中国電信、世界初とするプライベート5G網に基づくRedCap測定試験を完了
中国電信はこのほど、鎮江港で世界初とする3.5GHz帯プライベート5G網に基づくNR- RedCap(New Radio Reduced Capability)測定試験を完了した。

これは、中国電信、鎮江港務集団、天翼5G IoTオープンラボ及び華為RedCap技術チームが共同で実施したもので、RedCapの基本機能、通信速度、遅延、モビリティ管理、ビデオ業務などを検証した。試験の実施により、RedCapは港におけるホッパーの無人操作といった業務のニーズに応用可能と確認されたという。

江蘇省に立地する鎮江港は全国43ある主要ハブ港の一つとして、全国最大規模の硫黄輸入港で、50の国・地域の128の港と貨物輸送の往来業務を担っている。

中国電信はこれまで、華為と共同で同港における5G+MECプライベート網を共同で構築し、データ収集、遠隔制御、無人操作、インテリジェント運営などの業務利用を可能にした。今後、RedCapの採用により業界用5G導入の敷居がさらに下がり、港のデジタル化転換が加速されると期待される。

RedCap は2022年6月に凍結された3GPP Rel-17における5Gアプリケーション機能強化標準の一つとして確立され、5G対応の小型軽量かつ低廉なウェアラブル端末の開発に適しているとされる。将来的には、主にウェアラブル・デバイス、産業用センサ、ビデオカメラなどの分野での利用が期待され、スマート物流や、スマート電力、スマート巡回検査、スマート製造などのニーズを満たすことができる。

RedCapに関連した開発の推進を視野に、中国電信と華為による世界初となる5G RedCap共同測定のできるオープンラボも構築されている。RedCap共同測定試験のほか、RedCap端末モジュール試験用基準が形成されており、多くのRedCap技術シーンの実験室での検証が可能となっている。