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2022.11

  • イギリス
  • 電波関連
Ofcom、宇宙周波数戦略に従いKuバンドでの衛星利用を拡大
通信庁(Ofcom)は2022年11月10日、「宇宙周波数戦略(Space spectrum strategy)」を発表し、衛星通信技術の利用を促進し、非静止軌道(NGSO)衛星によるブロードバンド・サービスの普及を拡大する方針を示した(注1)。主な内容は以下のとおり。
  • 衛星ブロードバンドの拡大:周波数の効率的利用、干渉のリスク管理、Kuバンド(14.25GHz-14.5GHz)での追加アクセス、国際NGSO規則の見直し等を検討。
  • 地球観測衛星の干渉からの保護:気候変動対応、農業、救急、天気予報等への活用を重視。
  • 宇宙への安全なアクセス:スペースデブリ問題の解決を視野に、レーダーシステムへの周波数を確保。
 
同時にOfcomは、当該戦略に従って、静止軌道及び非静止軌道衛星サービスに接続する多数の端末の展開をサポートするため、14.25-14.5GHz帯の地球局ネットワーク(Earth Station Network:ESN)の衛星免許(ESN免許)に基づいた、衛星サービスの利用を拡大することを決定した(注2)。ただし、14.47-14.5GHz帯を使用する既存の電波天文を保護するため、同帯域での航空端末の利用を禁止し、また、陸上・海上端末では二つの電波天文周辺での利用を制限する等の運用制限が設けられている。
 
(注1)
https://www.ofcom.org.uk/consultations-and-statements/category-2/space-spectrum-strategy
(注2)
https://www.ofcom.org.uk/consultations-and-statements/category-1/extending-access-in-ku-band