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2022.10

  • イギリス
  • モバイル
通信キャリアによる生活困窮世帯救済の取組み
英国通信業界は、生活費が上昇するなか、6月に政府との間で困窮世帯の支援策で合意した。料金やペナルティなしの安価なパッケージへの移行等の対応が含まれる。
 
その後も、英国の生活困窮世帯の経済的負担は増え続けている。通信庁(Ofcom)が2022年10月に発表した調査結果では、英国の世帯の29%(800万世帯)が電話、ブロードバンド、テレビの支払いに困難が生じており、2021年の報告額(15%)のほぼ2倍に達したと報告された。
 
これに伴い、通信キャリアによる生活困窮世帯の新たな救済策が開始された。具体的な取組みは以下のとおり。
 
*BTは慈善団体Home-Start UKと提携し無料のラップトップとHome Essentialsソーシャルタリフプランを2,500世帯に提供
 
*ボーダフォンUKは無料SIM提供プログラムの提供範囲をデジタル環境の無い人々にまで拡大
 
*ヴァージンメディアO2は市場最安レベルの料金パッケージ提供(ユニバーサルクレジット対象者、最低契約期間とアクティベーション料金無し、①15Mbpsで月額12.50£、②50Mbpsで20£)。
 
*スリーUKは慈善団体「サマリア人」と提携し生活困窮によるメンタルヘルスに苦しむ中小企業に対しウェルビーイングと自殺予防のデジタルコースを提供。
 
Ofcomは、通信キャリアに対し予定していた値上げを一時停止するよう促すとともに、ソーシャル・タリフを導入していない事業者には早急に導入するよう促している。