2022.09
中国のNB-IoT接続数、6月末現在で16億4,000万に
中国は世界最大規模のナローバンドIoT（NB-IoT）網を完成しており、2022年6月末現在、IoT端末数は前年末比2億4,000万増の16億4,000万に達した。水道メーター、ガスメーター、火災煙感知器、及び電動自転車盗難防止は主要の四大業界となる。一方、4G網は全国の都市・農村部の全般的なカバレッジを実現しており、5G網は既にすべての地級市（省と県の中間にある行政単位）、98％超の県庁所在地の市街地、80％の郷・鎮の市街地をカバーしている。
浙江省にある中国移動傘下の浙江移動の発表によれば、浙江省内のIoT接続数は1億を突破している。NB-IoT純増数はグループ内トップを占めており、杭州、温州、寧波、台州、金華の5都市での接続数がそれぞれ1,000万件を超えた。チップ、モジュール、端末、ソフトウェア、プラットフォーム、サービスなどの分野をカバーしIoT産業チェーンが確立されている。
業界の利活用として、スマート製造、スマート農業、スマートホーム、スマート交通と自動車IoT、スマート物流及び消費者IoTなどの分野に拡大を続けている。デジタル政府、デジタル経済、デジタル社会などの分野で1,000を超えるIoT応用ソリューション及び代表的な成果を実現している。
モバイルIoTは今後、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能などの先端技術の担い手となると予測される。このため、第14次5か年計画期間（2021-2025年）における政策目標では、重点シーンに向けて更なるネットワークのカバレッジを拡大し、固定・モバイル通信の融合、広域・狭域結合の基礎ネットワークの形成、モバイルIoT技術と他の多くの業界との協同融合を加速させていくことが示されている。