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2022.07

  • イギリス
  • 放送・メディア
貴族院の通信デジタル委員会、BBCの新たな資金調達モデルについて言及
英国貴族院の通信デジタル委員会は2022年7月18日、「変化のための免許:BBCの将来の資金調達(Licence to change: BBC future funding)」と題する報告書を発表した(注1)。それによると、BBCはその未来を守るために新たな資金調達モデルに取り組む必要があるとしている。

通信デジタル委員会は、メディア、技術及び消費者習慣の急速な変化と、競争の激化によって、BBCはその役割を明確に定義し、かつ、視聴者と国に利益をもたらす方法についての新たなビジョンを発表しなければならないと述べている。そして、BBCは商業活動を拡大し、「国内又は国際的なハイブリッド・サブスクリプション・サービスなど、より野心的な商業オプションを模索することにオープンマインドである」必要があると付け加えている。

また、同委員会は、BBCが、その将来について大胆な新たな計画を早急に打ち出さなければ、「停滞と衰退」に直面すると警告している。この計画には、通信デジタル委員会が「退行的」と評する既存の受信料制度を超える、コスト計算に基づいた将来の資金調達モデルについてのオプションが含まれる必要があるとしている。

報告書によれば、現行の受信料制度以外に何らかの公的資金が必要であるが、公的資金が正当なものであるためには、BBCは「多様な社会を構成するあらゆる視点とコミュニティを代表してより良い仕事をしなければならない」としている。

通信デジタル委員会が「退行的」と評している現行の受信料の代替案には、カウンシル税と連動したユニバーサル世帯税や、低所得世帯へ割引を提供する既存の受信料改革が含まれる。

(注1)
https://publications.parliament.uk/pa/ld5803/ldselect/ldcomm/44/4402.htm