[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2022.06

  • アメリカ
  • 電波関連
FAAは電波高度計の改修期限を1年延長することでAT&T及びVerizonと合意
米国の連邦航空局(Federal Aviation Administration: FAA)は2022年6月17日、航空機に搭載されている電波高度計の改修期限を1年延長することで、AT&T及びVerizonと合意したことを発表した(注1)。これは空港周辺で5G用に使用しているCバンド(3.8GHz帯)の電波が、電波高度計に干渉を与えるのを回避するための措置。
 
干渉の影響を最も受けやすい電波高度計を搭載する地域航空機の運航会社に対しては、2022年末までにフィルターを導入することが義務付けられる。同時にFAAは、通信事業者と協力して、フライトスケジュールに支障をきたす危険性を最小限に抑えながら、5Gサービスを強化できる空港を特定した。また、主要な民間航空会社がフィルター設置やその他機能強化を行う期限は、2023年7月まで延長されることになった。
 
電波高度計メーカーは、エンブラエル、ボーイング、エアバス及び三菱重工業と協力して、前例のないペースで、フィルター及び設置キットの開発及び試験を実施し、最初のキットが顧客へ提供されたところである。キットは航空会社の整備工場で、数時間で取り付け可能である。
 
FAAは、通信業界と航空業界と協力して、電波高度計の改修ペースを追跡すると同時に、主要な空港周辺でのCバンドの5G利用を緩和していく方針である。

(注1)
https://www.faa.gov/newsroom/faa-statements-5g