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2022.06

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DISHのスマート5Gワイヤレスネットワーク、米国人口の20%以上で利用可能に
2022年6月15日、DISHは、6月14日時点で米国人口の20%以上に5Gブロードバンドサービスを提供していることを発表した。
 
これは、DISHが構築を進めているクラウドネイティブな5GオープンRANネットワークの大きな節目となる出来事で、AWSやCisco、CommScope、Dell、富士通、Intel、JMA、Mavenir、Nokia、Oracle、Palo Alto、Qualcomm、Samsung、VMwareを含む多くのパートナーの協力、工夫、努力によって達成されたものという。
 
DISHは、5月4日、同社がProject Genesisと呼ぶ商用5Gサービスをラスベガスで開始し、そこからサービス提供を全米128都市に拡大、対象となる消費者はウェブサイトからサービスを申し込むことができる。
 
DISHの5Gサービスは、データ、音声、テキストが無制限で、スマートフォン向けプランは月30ドル、モバイルホットスポット向けプランは月20ドルで提供されている。
 
DISHは、ラスベガスでMotorola Edge+端末を899.99ドルで提供。DISHは、Edge+を通じて米国でVoice over New Radio(VoNR)サービスを開始した初のサービスプロバイダーになったとリリースで述べている。
 
Edge+は、今後数か月でより多くの市場で提供される予定。その他地域では、Samsung Galaxy S22とNetGear 5G hotspotが提供されており、Galaxy S22は同社ネットワークだけでなく、T-MobileやAT&Tといった同社パートナーのネットワークにも接続できる。
 
DISHの5Gブロードバンドサービスは、3GPPリリース15の「enhanced mobile broadband(eMBB)」規格に準拠するもので、DISHの5Gコアを介して実行される。
 
6月14日までの20%のカバレッジ達成はFCCが課した期限であり、DISHは2022年7月14日までにネットワーク構築に関するレポートをFCCに提出する予定。
 
DISHはこのカバレッジ義務達成のため、AWS-4帯、低域700MHz帯Eブロック、AWS Hブロックの周波数を利用している。
 
Dishは、ここ10年程度で200億ドル以上を投じてさまざまなオークション等を通じて複数の周波数免許を獲得。2018年5月には、同社チャーリー・アーゲン会長が、100億ドル以上を投じて本格的な5Gネットワークを構築する意向を明らかにした。これは、オープンRANアーキテクチャーでクラウド・ネイティブな5Gネットワーク構築を目指すもの。2019年7月には、司法省反トラスト局と一部の州検事総長が、T-Mobile/Sprintと、両社から提案されている合併取引について、設備ベースの競争事業者の市場参入を可能とするため、一部資産をDISHに売却すること等で合意していた。
 
DISHは、所有する一部免許について、2023年6月14日までにその免許区域で人口70%以上に5Gサービスを提供することも義務付けられている。