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2022.06

  • アメリカ
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
行政機関のユーザビリティ向上に向けた取り組み
連邦最高情報責任者室(OFCIO)は、6月10日、行政管理予算局(OMB)が策定した新しい情報技術を連邦政府機関に導入するための最新の枠組み「Information Technology Operating Plan」を発表した

OMBは、この枠組みを支える2本の大きな柱として、サイバーセキュリティとデータ解析を挙げており、受け取るデータを戦略的に活用するとともに保護することを重要な目標としているものの、広範なIT機器の近代化や連邦政府が長年の目標としている顧客体験の向上なども優先事項とされている。

また、一般調達局(GSA)が管轄するDigital.govは、6月7日及び8日、「2022 Government UX Summit」を開催した2

認知能力が異なる人たちのユーザ体験を改善するデジタル製品・サービスの設計はどうあるべきかが大きなテーマとなった。

全国の各州では、デジタル・アクセシビリティを拡充し、よりインクルーシブなデジタルサービスを提供するため、シンプルさを重視するようになっており、これまでのデザイン方針も見直し始めている。

このような取り組みは、視覚や聴覚に障害がある人を念頭に置くことが少なくないが、認知能力の差異や障害もユーザ体験に大きな影響を及ぼす要因となっている。

今回のサミットの「Designing for People With Cognitive Disabilities(And Everyone Else)」と題するセッションでは、議会図書館のデジタル・アクセシビリティ・アーキテクトのレイチェル・ブラッドリー・モンゴメリー氏が、身体障害と同じくらい認知障害にも多様性が存在すると指摘し、認知・学習障害のある人向けのデザインの第一歩は、この多様性を理解することだと述べ、また、タスクの内容を明示するデザインパターンやログインプロセスの簡素化なども考慮すべきとした。

サミットでは、この他、識字能力の低い成人を想定したデジタル製品の設計に関するセッションも開かれ、わかりやすい言葉の利用や文字を密集させないこと等がベストプラクティスに挙げられた。

https://www.cio.gov/2022-06-10-it-ops-plan/
https://digital.gov/event/2022/06/07/2022-government-ux-summit/