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2022.04

  • インドネシア
  • 事業者のM&A・国際展開
GoToが株式をインドネシア株式市場に上場
元ユニコーン企業のGoToが株式を上場し、2022年4月11日にインドネシア株式市場での売買が開始された。初日は、13%株価上昇し1株382ルピア(約3.4円、1ルピア=0.0089円)で取引を終えた。

新規株式公開にあたっては、ソフトバンク、アリババ、シンガポール政府系投資会社のGICが後見を務め、公開時点での時価総額予想を約280億ドルに設定し、インドネシア国内では時価総額が第4位の企業になるとみられていた。なお、インカムベントの電気通信事業者Telkomが第3位である。

東南アジアでは、ここ1年の間にインドネシアの電子商取引系のBukalapakとシンガポールの配車系のGrabが大型の新規上場を行っており、ICT系の元ユニコーンが大企業となっている。一方で、先行両社の株価は、4月11日時点で上場時からそれぞれ60%と75%減っている。こうした状況に加え、ウクライナでの戦闘から世界経済が影響を受けている中での今回の上場だったために、時価総額の予想も合併時点の予想と比して20-30%減少させていた。なんとか上場できたのは、国内のGoToへの期待の表れとみられる。

GoToは、配車と関連アプリケーションから成長してきたGojekと、電子商取引から成長してきたTokopediaが2021年に合併した企業グループで、国内ICT企業の成長頭と目されている。経営にもユニークな点がみられ、たとえば、ごく一部ではあるが、この株式を、ギグ・ワーカーであるGojekの優秀ドライバーにも分与した。