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2022.03

  • マレーシア
  • モバイル
政府は単独の5G網を構築する方針を維持
2022年3月16日、財務大臣が5G網の整備については、政府が設立したDigital Nasional Berhad(DNB)が単独で実施する方針を継続することを発表した。今回発表された大きな事項は、DNBの株式のうち70%を電気通信事業者が保有することになる点である。

この方針に対し、有力なMNOであるCelcom Axiata(セルコム)、DiGi.com(ディジ) 、Maxis (マキシス) および U Mobileは、同意の旨を示した。各社は、単独の事業体による5G網整備より、二つ以上の事業体による整備が望ましいとして、共同で対抗する事業体を形成する考えも示したため、政府は2021年末から方針を再検討していた。

DNB単独の整備事業は、前首相時代に決定され、2021年の首相交代で旧来の政権与党の中心を担ってきたUMNO(1)が復権していることもあって、政府とMNOの動向が注目されていた。

開放される株式の各社の持ち分や、移動体通信事業者以外の参画といった事項の詳細が発表されておらず、当初計画より遅れて3月とされていた5Gサービスの商用開始については、いましばらくの時間が必要である。

(1) United Malays National Organization 統一マレー国民組織