2022.03
フランス政府、産業用5Gプロジェクト推進を目的とした一連の施策を発表
フランス政府は3月3日、産業用5Gプロジェクト推進を目的とした一連の施策を発表した。また、国内産業における5Gユースケース展開を促進するために設置された「5G産業ミッション」が、国内での産業用5G発展の遅れの要因とその対策についての勧告をまとめた報告書を提出した。
同報告書は、フランスが他の欧州諸国と比べて5G発展に遅れた理由として、必要な周波数へのアクセスが不十分であることを指摘しており、政府は、暫定措置として、産業用5Gに対して2.6GHz帯の使用を許可すること、また3.8GHz及び4GHz帯の5Gパイロットへの使用についても近日中に検討することを公約した。
なお、今回発表された主な産業用5G推進に向けた施策内容は以下のとおり。
＊機器メーカー、通信事業者、インテグレーター、サプライヤ等の利害関係者を一拠点に集結させる特定区域「産業5Gキャンパス」への参加希望事業者を近日中に公募。
＊独仏産業界の接続性を確保し、両国で5Gエコシステムを強化することを目的とした両国合同5Gプライベート網プロジェクトへの参加を公募。
＊2021年7月に開始されている国家5G促進計画の下、新規7件の研究開発プロジェクトに対して4,700万EURを支出。「フランス2030」投資計画の一環であるこの取り組みには、これまでプロジェクト31件に対する、総額4億7,800万EURの投資実績がある。