2022.03
国家通信管理規制庁、ICT分野の2022年度行動計画を採択
国家通信管理規制庁（ANCOM）は、2月23日、通信分野の2022年度行動計画を採択したことを発表した。通信ビジネスのニーズへの対応と消費者保護を政策の柱に、かつ欧州レベルの単一市場に適合できるように国内法・規制を調和させる施策を展開するとしている。また、通信サービス市場の拡大のために周波数オークションを実施し、5Gにも対応するとしている。同行動計画の主な施策は以下の通り。
＊通信規制及びエンドユーザ
欧州共通の国家緊急通話システムの実施及び身体障害者の通信利用に関して通信規則改正する。事業者によるエンドユーザ情報の管理に関する新規制を制定する。
＊周波数管理
700MHz、1500MHz、3400-3800MHz帯の周波数オークションを第3四半期に実施する。売上総額は6億ユーロの見込み。また周波数利用料を改正する。
＊インフラ法
インフラ法（159/2016号）を改正し、電子通信ネットワークの設計、敷設、運用、保守についての技術基準に関する新規定を設ける。
＊通信ネットワーク及びサービスのセキュリティ強化
欧州共通の通信ネットワーク及びサービスのセキュリティ規制に準じて国内法制度を改正する。
＊電子通信サービスに関する規制
電子通信サービス認可手続き、統計データの収集、高品質な固定通信卸売サービスの確保に関する規制を改正する。