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2021.12

  • イギリス
  • 郵便・物流
ロイヤルメール、フォードのソフトウェアで持続可能な都市に優しい配達実験
ロイヤルメールは、マンチェスターで、フォード(Ford)の配達経路最適化ソフトウェアの実証実験を行い、車両の走行距離とCO2排出量の削減に成功した。

ロイヤルメールとフォードが共同で行った今回の実験の目的は、フォードの配達経路最適化ソフトウェア「モード・リンク(MoDe:Link)」を使ったマルチモーダル配達を行うことにより、ロイヤルメールが都市部で大型小包の徒歩での配達を増やせるかどうかを試すことだった。

ロイヤルメールによれば、モード・リンクを使った地域では、配達経路上での小包配達用バンの使用を50%減らすことができた。モード・リンクを使えば、車両1台で、複数の郵便配達員が配達を行える。このソフトウェアを搭載した車両は、配達員に安全かつ便利に小包を手渡せる場所を特定して駐車し、そこで小包を受け取った配達員が、高層ビルや商業ビル、居住用ビルへの配達を行う。実験期間中、郵便配達員は、小包を受け取るバンの駐車場所、そして小包を最も効率的に配達できる経路を示すスマートフォンアプリを使用した。

モード・リンクと特別仕様の手押し車とを使った今回の実験で、ロイヤルメールは、都市部での小包配達車の使用台数を減らすことができた。

フォードのモード・リンクは、2019年2月に発表されたロジスティクスのための情報プログラムで、フォードの見積もりによると、1台のバンと4名の徒歩配達員(または自転車)から成る宅配チームで、5台のバンが独立して作業するのと同じ程度の配達が行えるという。

英国では、「クリーンエアゾーン」政策の導入が進んでおり、マンチェスターでも2023年6月からは毎日のバン料金(1日£10)が発生するのに先立ち、この実験が行われた。