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2021.11

  • ブラジル
  • 電波関連
5G周波数オークション、同国史上2番目に高額な472億BRLで完了
ブラジル史上最大規模の周波数オークションとなる5G周波数オークションが11月4日に開始され、翌5日に完了した。電気通信庁(ANATEL)は今回のオークションで最低入札価格を合計106億BRL(約2,181億円)に設定し、入札全体の推定価格は497億BRLとしていたが、最終的には472億BRLと同国で2番目に高額なオークション収益となった。
 
オークションの対象となったのは700MHz帯、2.3GHz帯、3.5GHz帯、26GHz帯で、既存通信事業者5社(Vivo、Claro、TIM、Algar Telecom、Sercomtel)と新規参入事業者6社(Winity II Telecom、Brisanet、Fly Link、Neko Serviços e Comunicações and Entertainment and Education、Consórcio 5G Sul、Cloud2U Indústria e Comércio de Equipamentos Eletrônicos)がそれぞれ20年間有効の事業免許を獲得した。
 
ただし、26GHz帯ではビジネスモデルの不確実性から売れ残りが生じた。売れ残ったロットについては改めて周波数オークションが実施される見込みである。
 
なお、5G周波数オークションにあたって華為技術(HUAWEI)を含む中国企業が明確に排除されることはなかった。大手通信事業者は既存4G通信網の大部分で華為製機器を利用しており、同社製品が禁止された場合、消費者に転嫁されるコストは数十億ドル増加すると推計されている。一方、政府機関専用ネットワークについては、華為製機器を除外して別途構築する計画である。