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2021.11

  • 中国
  • 郵便・物流
百世集団(Best Group)、国内宅配便事業をJ&Tエクスプレスに売却
中国物流大手の百世集団(Best Group)は10月29日、中国国内第2位の宅配便事業をインドネシアの同業者であるJ&Tエクスプレス(極兎速逓)に約68億元で売却すると発表した。

百世は中国国内の宅配事業に関連する株式、資産、営業所、運送センター、従業員、技術、システムなどをJ&Tに譲渡するが、海外での宅配便事業に影響はないという。

J&Tは、2015年8月にインドネシアで事業を開始した。さらに東南アジアの国々で急速に事業を拡大し、2020年3月に、正式に中国市場に参入。ECプラットフォーム大手「拼多多(Pinduoduo)」とOPPOの支援により急成長した。

中国の民間宅配市場は、価格競争が激化しており、相次ぐ配達料金値下げで1件あたりの売り上げが減少し、宅配会社の利益を圧迫している。百世集団の米国での上場後株価は下落が続き、21年度第2四半期の財務報告書によると、負債は175億元で、負債比率は95.21%となった。

J&Tは、時価総額より高い価格で百世の中国国内の宅配事業を買収した。百世は、これにより、大口貨物向けの運送事業やサプライチェーンを最適化するソリューション事業などに経営資源を集約する。一方、J&Tは今回の投資でネットワークの拡充や業務量増加が見込まれ、両社合併後の市場シェアは14%前後になるとみられる。