[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2021.08

  • アメリカ
  • ブロードバンド
フェイスブックとグーグル、環太平洋を繋ぐ海底ケーブル計画発表
フェイスブックとグーグルは、8月15日、日本、台湾、グアム、フィリピン、インドネシア、シンガポールを結ぶ12,000kmの海底ケーブル計画「Apricot」を発表した。

今後規制当局による承認が必要となるが、2024年の稼働を予定しており、初期設計においては、急増するデータ需要、特に4Gや5G、アジアにおけるブロードバンドアクセスの確保に対応するために190Tbpsを目指す。

フェイスブックとグーグルは2021年3月に、相次いで海底ケーブル敷設計画を発表しており、米国、シンガポール、グアム及びインドネシアを結ぶ「Echo」と「Bifrost1」の二本の新海底ケーブルが先行して計画されている。今回の「Apricot」はこれらの既存計画を補完する役割を担うものとなっている。

一方、FCCは8月13日、フェイスブックとアマゾンが、カリフォルニアとフィリピンを結ぶ海底ケーブルの敷設許可申請を、申請者から中国移動を除いた上で再提出した旨を発表した。中国移動は、当該海底ケーブルの運営者とはならず、また機器の供給も行わない。新計画によると、全長は12,000km、2022年の稼働を目指す。

以前から政府は、世界のデータトラフィックの99%が流れる海底ケーブルに対する中国の影響力について懸念を示しており、2019年5月には、FCCは中国移動が米国内でサービスを提供するための認可申請を全会一致で却下している。

国防上の懸念から計画の見直しを迫られる中、高い成長率を見込めるアジアとの通信網を強化し、独自のインフラを持ちたいフェイスブックやグーグル、アマゾンといったIT大手としては、計画の修正含め早急な稼働を目指している。


 1 ただし、Bifrostにはグーグルは関与していない。