2021.08
ブラジル下院、ブラジル・ポスト民営化法案を可決
ブラジル連邦議会下院は2021年8月5日、ブラジル・ポスト民営化法案を賛成286対反対173で可決した。今後、同法案は微修正案の可決を経て、上院に送られることになる。
同法案は、ブラジル・ポストを買収する会社に、ブラジル郵便市場を少なくとも5年間独占する権利を与え、売却後18か月間は従業員の雇用を確保すること等を定めている。
これに先立つ7月には、下院が国営企業の健康保険制度の拠出限度額を廃止する法案を可決。同法案は、ブラジル・ポストの民営化および売却計画の障害を取り除く目的で提出されていたもの。ブラジル・ポストには独自の健康保険制度「ポスタル・サウジ」があり、これが過度に手厚い内容で同社の財務状況悪化の原因となっていた。同社はポスタル・サウジ費用の94.4％を負担している。