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2021.08

  • EU
  • 電波関連
6GHz帯でのWi-Fi利用を可能とする委員会実施決定が発効
2021年6月17日付けの欧州連合官報において、6 GHz帯低帯域でのWi-Fi利用を可能とする委員会実施決定2021/1067(原題:Commission Implementing Decision (EU) 2021/1067)が発効した(注1)。
 
欧州では、Wi-Fiが該当する無線システムは、「無線ローカルエリアネットワークを含む無線アクセスシステム(Wireless Access Systems including Radio local Area Networks: WAS/RLANs)」と称され、2.4 GHz帯(2400-2483.5 MHz)及び5 GHz帯(5150-5350 MHz、5470-5725 MHz)が、非独占的に利用できる帯域として配分されている。今回発効した委員会実施決定によって、WAS/RLANsに利用可能な帯域として、6 GHz帯低帯域の480 MHz幅(5945-6425 MHz)が新たに追加された。
 
これによって、ギガビット級の速度を達成するために広い帯域幅を必要とする多くのアプリケーション(ビデオ会議、ダウンロード媒体、遠隔医療、オンライン学習・ゲーム、拡張現実、仮想現実を含む)の実現が可能となり、このようなアプリケーションは新型コロナウイルス(COVID-19)危機においても益々重要になるとされている(注1)。
 
6 GHz帯を使用するWAS/RLANsデバイスは、以下の二つの区分に従って、それぞれ技術的条件が規定されている。
(i) 屋内小電力(Low Power Indoor: LPI): 建物、列車及び航空機に限定して恒久的に設置して利用する。
(ii) 屋内外超小電力(Very Low Power: VLP): 屋外利用は、小規模エリアでの直接通信用の短距離アプリケーションをカバーすること目的とする。
 
EU加盟国は2021年12月1日までに、委員会実施決定2021/1067に従って、5945-6425 MHzを使用するWAS/RLANsデバイスの技術的条件を、国内法制化する義務を負う。
 

(注1)
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A32021D1067