2021.08
スコットランドの教育分野のデジタル格差解消政策
新型コロナウイルス感染症によるパンデミックという非常事態に対抗するため、多様なテクノロジーが活用されるようになった。ウィズコロナ、アフターコロナの時代においても、そのような技術は継続して利用されていくと考えられる。
しかしこうしたデジタル技術の活用の広がりは、新たなツールやサービス類そのものではなく、それを使うデジタル環境の格差によって、逆に深刻な影響を社会に与える可能性があることも指摘されている。
これを踏まえ世界各国で、特に教育分野において、デジタル格差を解消する取組みが積極的に進められている。
スコットランドでは、8月16日、デジタル格差に取り組むために、スコットランドの学校に通う70万人の生徒全員にノートパソコンやタブレットを提供するために、地方政府との協議を開始したことを発表した。
また、スコットランドの2,500校に一貫したデジタルインフラを提供する方法も検討する。
スコットランド政府は、今議会終了時までに、スコットランドの学齢期の70万人の生徒全員が、学習を支援するための適切なデジタル機器と、必要に応じてインターネット接続を利用できるようにすることを約束している。
(2021年8月)