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2021.07

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AT&T、5GコアをMicrosoft Azureクラウドに移行へ
2021年6月30日、AT&TとMicrosoftは、5Gコアネットワークに関する戦略的提携を発表し、AT&Tは、同社5GコアネットワークをMicrosoftの「Azure for Operators」クラウド上で稼働、他方、Microsoftは、AT&Tが開発したキャリアグレードの「AT&T Network Cloud」プラットフォームを獲得する(ソフトウェア、知財、人材等)。

AT&Tは、ネットワークコアの高度な仮想化を進めており、5Gトラフィック管理に既にクラウド・アプローチを採用、「AT&T Network Cloud」は、とくに5Gサービス管理に必要な機能を提供するために設計されており、2018年から5Gコアを稼働させている。

今回の提携で、AT&Tは、Microsoftのハイブリッド、ハイパースケール・インフラを使う通信事業者向けクラウド・サービス「Azure for Operators」を自身の5Gコアに使用することで、エンジニアリングや開発コストの削減を期待、今後3年間でAT&Tの既存ネットワークを「Azure for Operators」に移行するという。

他方、Microsoftは、AT&Tより獲得するプラットフォーム等を通じ、通信事業者向けクラウド・サービスのポートフォリオを強化、AT&Tのプラットフォームを他の通信事業者にも販売する。

AT&Tは、およそ7年前からネットワークの仮想化に着手しており、両社の協業は2019年から開始。

両社は、年内に、Microsoft AzureをAT&Tのネットワーク運用センター(NOC)に導入開始する計画(Azureをオペレータ環境に拡張することで、パブリッククラウドでの運用からハイブリッドクラウドへ移行)。

5Gコアをクラウドでホストする戦略については、Dishが同社公衆・プライベート両方の5Gネットワークにおいて、無線アクセスネットワーク(RAN)及びモバイルコアのホストとしてAmazon Web Services(AWS)の「Amazon Elastic Cloud(EC2)」を利用することを4月21日に発表しており、Dishは、年内にラスベガスで米国初となるスタンドアロンのクラウド・ネイティブの5GオープンRANを運用開始する見込み。

ここでは、AWSの「Amazon Elastic Cloud(EC2)」インフラ上に5GネットワークのRANとモバイルコアのハードウェア及びOSS/BSS等のネットワーク管理リソースのすべてを接続する。