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2021.07

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万国郵便連合(UPU)、マスターカードと提携
万国郵便連合(UPU)は米国の金融サービス業者マスターカードと提携し、包括的な金融ソリューションを通じて、郵便サービスのデジタルトランスフォーメーションを促進すると発表した。

今回の戦略的協定の一環として、UPUとマスターカードは、業界のリーダーの専門知識を結集して活かすための、一連のエグゼクティブ会議を開始した。

7月7日に開催された第1回目の会議において、UPUのパスカル・クリヴァス副事務局長は、「郵便ネットワークのデジタルトランスフォーメーションは数年前から始まっているが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大が、我々のビジネスモデルの現代化にさらに弾みをつけた。郵便セクターにとっては本当に重要な時期だ」と述べた。

マスターカードのマイク・フローマン戦略的成長担当副会長兼社長は、「農村部や辺境のコミュニティにサービスを行き届かせることは、共通の優先事項だ」とし、「郵便事業体には、危機のときに最も難しくなるラストマイルサービスを提供する能力がある。我々がここに集まっているのは、このラストマイルサービスを、基本的な金融サービスによって確実に補完できるようにするためだ」と語った。

今後数か月中に、郵便事業体が将来にわたり有効活用できるデジタル経済関連の事業モデルの策定に向けた、具体的なケーススタディや成功要因を検討するバーチャル会議が2回開催される予定となっている。

UPUとマスターカードはともに、UNCTAD(国連貿易開発会議)が、近年アフリカを始め各地の途上国で重要性が高まっている電子商取引に関する支援の調和や連携強化を目的とした枠組みとして2016年に主導して立ち上げた「eTrade for All(すべての人のための電子取引)」イニシアティブに参加している。