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2021.06

  • アメリカ
  • セキュリティ、プライバシー
リナ・カーン氏、FTC委員長として宣誓就任
2021年6月15日、上院は、連邦取引委会(FTC)委員としてバイデン大統領に指名されていたリナ・カーン氏を69-28で承認。バイデン大統領は、これを受けて、同氏をFTC委員長として指名。同氏は、同日、FTC委員長として宣誓就任を行った。

32歳の同氏は、史上最年少のFTC委員長となる。

同氏は、大手テクノロジー企業に批判的な進歩派として知られており、直近では、コロンビア大学ロースクール准教授を務め、その前には、下院司法委員会反トラスト小委員会でも勤務、Amazon、Apple、Facebook、Alphabetの市場支配力濫用に関して16か月にわたる調査に基づく報告書作成にも携わっていた他、司法省や、FTCロヒト・チョプラ委員の法律顧問も務めていた

同氏は、イェール大学在学中の2017年に発表した論文「Amazon’s Antitrust Paradox」で一躍注目を集めた。

この論文では、市場に大きな影響を及ぼすデジタルプラットフォームを正しく評価するためには、市場の根底にある構造とダイナミクスを分析し、より包括的な反トラスト法の解釈が必要とし、反トラスト法の近代的なアプローチとしては、市場支配力を従来の測定基準である価格や生産量のみで測るのではなく、企業の構造が特定の反競争的利益相反を生み出すか、ある市場における優位性を異なる事業分野間で相互活用できるか、市場の構造が略奪行為を奨励するか等、全体像で見る必要があると主張していた。