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2021.04

  • ロシア
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
ロシア政府が小規模集落へブロードバンドインターネット接続を整備

ロシア連邦のドミトリー・チェルニシェンコ副首相は2021年4月5日、小規模な集落にブロードバンドインターネット接続を提供するため、1,000を超える基地局を2021年に新たに設置すると発表した(注1)。人口100~249人の集落では383の基地局が、人口250~500人の集落では794の基地局が新設され、また、人口が250~500人の集落では、1,525のアクセスポイントが追加で設置される。2021年末までには、こうした集落にある教育機関、産業センター、地方自治体などの社会的に重要な施設が、インターネットに接続される予定である。

これはロシア政府が、国家プログラムである「ロシア連邦のデジタル経済」に基づいて進めている施策で、2030年までデジタルデバイドを解消することを目的としている。また、2020年7月21日のロシア連邦大統領令第474号(「2030年までの期間におけるロシア連邦の国家開発目標について」)では(注2)、インターネットの情報及び電気通信ネットワークによるブロードバンドへのアクセス可能な世帯比率を97パーセントとする目標が掲げられている。

なお、ロシアでは2020年4月の「2003年通信法」の一部改正(2020年4月7日の連邦法N110-FZ「連邦法の改正について」「通信について」)により、①人口100~500人の集落で、データ伝送及びインターネット情報並びに電気通信ネットワークへのアクセスが提供されていない場合、データ伝送のためのサービスを提供するために少なくとも1つのアクセスポイントを設置すること、②アクセスポイントは設置されているが、携帯無線電話サービスが提供されていない人口100~500人の集落では、少なくとも1つのアクセスポイントに通信設備を設置すること、が規定された(第57条 ユニバーサル通信サービス)。

(注1)https://digital.gov.ru/ru/events/40738/
(注2)http://kremlin.ru/events/president/news/63728