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2021.03

  • カナダ
  • 事業者のM&A・国際展開
通信大手ロジャーズ、26億CADのショウ買収計画を発表
ロジャーズは3月15日、ショウを260億CAD(約2兆円)で買収する計画を発表した。実現すれば、MNO4社体制は3社体制に移行し、カナダ第2位の移動通信・ケーブル事業者が誕生することになる。

オンタリオ州の都市部を主なサービス提供エリアとするロジャーズが、人口密度の低いカナダ西部で広くサービスを提供するショウを獲得すれば、5G全国展開に弾みがつくことが期待される。ロジャーズは合併によって5G網構築に必要となる資本と地方部での接続性を確保できるようになると説明しており、カナダ西部における5G網構築に今後5年間で25億CADを投資する予定だという。また、同地域における農村・遠隔地・先住民コミュニティの接続性向上を目的とした10億CAD規模の「Rogers Rural and Indigenous Connectivity Fund」も設立する。

両社は「合併後2年以内に年間10億CADの相乗効果を生み出すことができる」と合併の効率性を主張しているが、このような大規模合併には規制当局による厳しい審査が待ち受けることが予想される。カナダ競争局、カナダ・ラジオテレビ通信委員会(CRTC)、イノベーション・科学経済開発省が価格、競争、イノベーション等の観点から、約1年をかけて審査を実施する見込みである。