2021.02
オーストラリアで大手IT企業にニュース使用料支払いを義務付ける法案
大手IT企業にニュース使用料支払いを義務付ける法案の審議中であるが、既に米大手IT企業とオーストラリアメディアとの交渉が始まっており、既に機能しているとの財務相の発言があった。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが、オーストラリアの政府高官に接触し、フェイスブックやグーグル等の大手テクノロジー企業にニュース・コンテンツ使用料の支払いを義務化する法案について議論を交わしたことをオーストラリアのジョシュ・フライデンバーグ財務大臣が表明している。
グーグルは、1月のオーストラリア上院公聴会では、もし法案が可決されれば同国内での検索エンジンを提供中止する可能性が高いとしていた。
オーストラリアのジョシュ・フライデンバーグ財務大臣は、2月17日、記者会見の中で、大手IT企業にニュース使用料支払いを義務付ける法案はすでに機能し始めているとの見方を示した。
この発言は、グーグルが出版・放送大手のナイン・エンタテインメントCoホールディングスとライセンス契約を結んだというニュースを受けてのもの。
グーグルがオーストラリアの大手メディアとコンテンツ使用契約を結ぶのは、セブン・ウェスト・メディアに続いてナインが2社目。
同財相は、ニュース使用料支払いを義務付ける法案が議会に提出されなければいずれの契約もなかったはずだと述べている。