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欧州委員会は12月15日、デジタル・サービス法案（Digital Services Act：DSA）とデジタル市場法案（Digital Markets Act：DMA）の2法案を「デジタル・サービス一括法」として発表した¹。それぞれ、ユーザーの基本的権利を保護し安全なデジタル空間を作成すること、EU市場及び世界市場で、イノベーション成長、競争力を促進する公平な競争の場を確立することを目的としている。

2法案の規制の対象は、EU人口の10％に相当する4,500万人以上の利用者がある事業者である。例えば、DSAでは、違法コンテンツの迅速な削除などを義務付け、違反には年間売上高の最大6％の罰金を課すとしている。また、DMAでは、企業買収の際の当局への事前通知や自社製品の優遇等を禁止し、違反には年間売上高の最大10％の罰金、EU域内での業務停止、企業の分割などの罰則を課すとしている。なお、SNS大手については英国でも類似する法案を同日閣議決定した²。

¹  https://ec.europa.eu/digital-single-market/en/digital-services-act-package
²  https://www.gov.uk/government/news/uk-leads-the-way-in-a-new-age-of-accountability-for-social-media