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2020.12

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  • ブロードバンド
ITU、開発途上国におけるルーラル地域の人口の19%が2G接続のみ、17%がアクセス手段を全く持たないと報告
ITUが11月30日に発表した、世界のデジタル発展状況に関する報告書「Measuring digital development:Facts and figures 2020」によると、2020年現在、世界の都市部のほぼ全域でモバイルブロードバンドが利用可能である一方、ルーラル地域においては依然としてインターネット・アクセスに関して憂慮すべき格差が存在しているという。主な調査結果は以下の通りである。

*後発途上国(LDC)ルーラル地域の人口の19%が2G接続のみ利用可能で、17%はインターネットへのアクセス手段を全く持たないことが判明。
*2019年の統計によると、世界の都市部の72%の世帯が家庭でインターネットを利用している一方で、ルーラル地域では38%で約半分であった。
*LDCおよび内陸開発途上国(LLDC)の人口の25%、島嶼開発途上国(SIDS)の人口の15%がモバイルブロードバンド網へのアクセス手段を持たない。
*地域や発展レベルに関係なく若年層(15-24歳)におけるインターネット利用率は高い傾向にあり、世界人口の50%がインターネット利用者であるのに対して、若年層では約70%となる。これに対してLDCでは、全体の利用率19%、若者の利用率は38%であった。
*2017年以降、モバイルブロードバンド整備のペースが鈍化しており、カバレッジの拡大は前年比でわずか1.3ポイント増に留まった。
*インフラ開発、デジタル男女格差、スキルの欠如、経済水準などが依然としてインターネットの普及格差の主な要因となっている。