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2020.09

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ベライゾン、米キャリア初の量子鍵配送実証成功、5Gセキュリティも強化
ベライゾンは、9月3日、量子鍵配送(QKD)の実証に成功し、米国でQKDを実証した初の通信事業者の一つとなったと発表した。

実証では、ワシントンDCとバージニア州にある同社の事業拠点3地点間を結ぶ光ファイバ・ネットワーク上で量子鍵を生成・交換するQKDネットワークを導入。量子チャンネルと暗号化されたデータチャンネルを1本の光ファイバで送信できると実証し、ビデオストリームを暗号化することで、データをハッカーから守りながら、受信側がリアルタイムで映像を見ることを可能にした。同社は、量子乱数生成器で生成された量子鍵を使用して、データをさらに保護できることも実証した。

また、同社は、5Gネットワークのレイテンシと運用効率を向上させるため、セキュリティ・ネットワーク・アクセラレータを追加したことも発表。追加されたハードウェアは、ファイアウォールなどのセキュリティ機能をサポートするもので、ネットワーク全体に展開されているという。

さらに、同社は、LGと連携して、コネクテッドカー向けに安全な認証情報管理システム(SCMS)を開発したとした。これにより、ベライゾン「5Gマルチアクセス・エッジ・コンピューティング(MEC)」ネットワークにホストされる標準準拠のSCMSを通じて、業界で初めてCV2X基本安全メッセージ(BSM)の検証・保護が可能になったという。

ベライゾンのネットワーク・セキュリティチームは、8月には、「5Gネットワークのセキュリティ」と題するホワイトペーパーを発表。いかに同社5Gネットワークの全ての要素が、機密性、完全性、可用性を実現する方法でセキュリティ管理を行い、ネットワーク全体で、加入者に安全な通信チャネルを提供しているかを示し、次の点に焦点を当てている。

1)ベライゾンのグローバル・セキュリティ機能の活用
2)5G標準からのセキュリティ機能の導入
3)ベライゾンの5G実装に特有の機能を通じたセキュリティの強化
4)顧客向けセキュリティサービスの有効化