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2020.07

  • 中国
  • 次世代ICT
AII、工業インターネット実験室の選定で産業イノベーション、コア技術の更なる推進を図る
工業インターネット産業連盟(Alliance of Industrial Internet:AII)は2020年6月30日、第一回目の工業インターネット実験室リストを発表した。リストには、中国聯通の工業インターネット・ネットワーク技術応用実験室のほか、百度(Baidu)の工業スマート実験室、華為技術(Huawei)の工業パーク工業インターネット・イノベーション実験室、中興(ZTE)の5G工業インターネット・セキュリティ実験室など9社が各自で設立した実験室が含まれる。

AIIは2016年2月に発足された団体で、研究開発や標準設定、成果推進、国際協力といった多方面から産業の発展にかかわり、現在メンバー数は1,588に達する。2020年3月から開始した連盟実験室の募集は主に工業インターネットの基礎研究、コア技術、産業イノベーションに関連した各社の実験室を対象とし、計78社から応募があった。連盟の実験室リスト入りによってAIIからの資金提供はないが、AIIによる実験成果の宣伝や業界内での推薦といった支援を受けることはあるとされる。また、AII専門家の実験室に対する指導を得ることや、AIIを通じての他社との連携強化といった期待はできる。

中国聯通によると、今回自社の実験室が連盟実験室として選定されたことで、今後、5Gネットワーク融合モデルの構築及び5Gオープンラボの設置を進め、5Gイノベーション応用製品の開発や、5G工業業界標準の制定、実験室を通じての産業リソースの集約を図り、「5G+工業インターネット」を着実に発展させていくとしている。具体的には、5G+人工知能(AI)、ブロックチェーン、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、エッジコンピューティングなどの多次元融合イノベーションにより、工業ネットワーク技術、5Gと工業インターネットの融合応用技術、工業ネットワークに関するセキュリティ技術の三つについて研究を行う。