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2020.06

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カナダ通信大手3社、ファーウェイ排除の方針を相次いで発表
カナダの通信大手3社(ベル・カナダ、テラス、ロジャース)は、相次いで5Gネットワークにファーウェイの製品を採用しない方針を発表した。この方針転換は、米国による圧力が奏功した形となっている。

テラスは今年2月、長年のパートナーであるファーウェイと共同で5Gネットワークを開始すると発表していたが、6月2日に5Gネットワークにファーウェイの製品を採用しない方針を発表、エリクソンとノキアが同社5Gネットワークの構築をサポートすると発表した。また、6月18日には、サムスンもパートナーとすると発表している。ベル・カナダは6月2日、5Gネットワークにファーウェイの製品を採用しない方針を発表。今年初めからノキアの機器を使って5Gネットワークの構築を開始していたが、5Gモバイル/固定無線アクセスの全国展開にエリクソンの5G無線アクセス・ネットワーク(RAN)技術を採用すると発表した。ロジャースは昨年から排除の方針を示しており、6月25日にはエリクソンを唯一のサプライヤーとし、カナダ全土の5Gネットワークを構築していくと発表している。

米国政府は昨年、ファーウェイを国家安全保障上の懸念から輸出制限の対象となるブラックリストに追加。同盟国に対しても、ファーウェイの参入を認める場合には情報共有を制限すると警告し、5Gネットワークから排除するように求めていた。今年5月には、相次いで対ファーウェイ規制を強化、昨年5月に発令した米国企業が国家安全保障上のリスクが高い外国製通信機器を調達することを禁じる大統領令の効力を1年間延長し、合わせて米国企業によるファーウェイとの一時的取引を認める免許を90日間延長したが、これが最後の延長だと警告していた。

また、ベル・カナダは6月11日、同国内での商用5Gサービスの提供開始を発表。同国最大規模となる、モントリオール、トロントとその周辺、カルガリー、エドモントン、バンクーバーで5Gサービスが利用できるようになっており、今後数か月中にさらに提供範囲を拡大していくとしている。