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2020.06

  • EU
  • ブロードバンド
欧州委員会が「デジタル経済・社会インデックス2020」を発表、ランキング上位を北欧諸国が独占
欧州委員会は6月11日、EU加盟国のデジタル発展状況を評価した「デジタル経済・社会インデックス(Digital Economy and Society Index: DESI)2020」を公表した。主な調査結果は以下の通りである。

*ランキング上位国はフィンランド、スウェーデン、デンマーク及びオランダで、経済規模では最上位にあるドイツ、フランスは中位に留まっている。

*DESIの五つの構成指標について、個別の現状は以下の通りである。

(1)接続性(Connectivity):
加盟各国ではブロードバンドに対する投資は増加傾向にあり、接続性は改善されている。しかし、コロナ禍における通信需要の急増に対応するためには不十分であり、更なる投資の増加が必要とされる。なお、加盟国全体における固定ブロードバンド加入率は78%、4Gネットワークのカバレッジは概ね100%である。また、5G用周波数帯の割当てが完了している加盟国は17か国である。

(2)デジタル技能(digital skills):
加盟国人口の約42%は基本的なデジタル技能を十分に確保していない。2018年現在、約910万人がICT専門職に従事しているが人材不足は依然として深刻である。

(3)インターネット利用(internet use):
インターネット利用は継続的に増加してきたが、コロナ禍において急速な増加が見られた。特に、ビデオ通話の利用数増加が顕著であり、インターネット利用者の約60%が使用しているとされた。

(4)企業のデジタル革新(Integration of Digital Technology by businesses):
大企業の約38.5%が高度クラウドサービス、約32.7%がビッグデータ解析を導入済である。中小企業の導入率は各々17%と12%であった。電子商取引を導入している大企業は約39%、中小企業は約17.5%であった。

(5)デジタル公共サービス(Digital Public Services):
電子政府、電子医療の活用が急速に拡大した。インターネット利用者の約67%がオンラインでの行政手続きを活用している。