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2020.04

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アップルとグーグル、COVID-19感染者濃厚接触者追跡システムを共同開発
アップルとグーグルは4月10日、スマートフォンを使いCOVID-19感染者と接触した可能性があることを通知するシステムを共同開発すると発表した1

これにより、濃厚接触者をできるだけ早く検査・隔離することが狙いだが、プライバシー保護団体等は、COVID-19対策としてスマートフォンを使った行動監視が広がることを警戒しており、アップルとグーグルも、否応なく、世界中で高まるプライバシー保護とCOVID-19対策のバランスという議論に巻き込まれることになる。

このシステムでは、登録したユーザのスマートフォンから、端末を識別できる独自のBluetooth信号が発信され、6フィート(1.8m)以内にあるスマートフォンに関しては、匿名化された識別信号を記録する。その後、スマートフォンのユーザがCOVID-19に感染した場合、ユーザは、スマートフォンに記録された近距離内にいたスマートフォンの匿名化リストをアップル、グーグルに送信。これを基に、接触者に対し通知を送ることができる。ただし、公衆衛生当局が、ユーザ個人がデータを送信する前に、陽性であることを承認する必要がある。両社は、ログはスクランブル処理され、アップル、グーグル、連絡先追跡アプリのメーカーに対しても、感染した個人データは匿名化される、GPSによる位置の追跡はしない、としている。

行政当局は、このシステムを基に、Bluetoothを使う接触追跡アプリを作ることが可能。同システムは、両社及び公衆衛生当局が承認した接触追跡アプリを対象に、5月より提供開始される予定となっている。

世界中の政府が、感染者の追跡プロセスを改善するためのソフトウェアを採用しようと奮闘しているが、トランプ大統領は、両社の取組みについて、非常に興味深いが、多くの人々が個人の自由の観点で心配しており、非常に強く注目していくと述べている2

 1グーグルの発表
https://www.blog.google/inside-google/company-announcements/apple-and-google-partner-covid-19-contact-tracing-technology/
アップルの発表
https://www.apple.com/covid19/contacttracing/
 2トランプ大統領の会見
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-president-trump-vice-president-pence-members-coronavirus-task-force-press-briefing-24/