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2020.04

  • アメリカ
  • 電波関連
ニューヨーク市消防局へTバンド追加割り当て
FCCは、4月10日、ニューヨーク市消防局が運用できる周波数を、一時的に追加することを許可した。

FCCの公共安全・国土安全保障局が認可した「一時的な特別免許(Special Temporary Authority:STA)」は、同市消防局がTバンド(470〜512 MHz帯)のうち、483.11875 MHz〜483.14375 MHzを使い、通信システムの容量と通信範囲を拡大するもの1。なお、このSTAは、6月10日までに限定される。

FCCは、これまで、大手通信事業者に対しては、3月15日、T-モバイルが使用できる600MHz帯周波数を追加2したのを契機に、17日にはAWS-3(1.7/2.1GHz帯)をUSセルラー3が、18日にはAWS-3をベライゾン4が、19日にはAWS-4(2GHz帯)をAT&T5が、20日には追加でAWS-3をベライゾンとAT&T6が借りることになった。今回は、その対象にニューヨーク市消防局が加わることとなった。

しかし、2012年に制定された「中間層減税及び雇用創出法(Middle Class Tax Relief and Job Creation Bill)」によると、このTバンドについては、FCCに対してオークションを指示している。かねてからTバンドはファーストレスポンダーのものにしておくべきだと主張していたアジト・パイ委員長は、「この国家危機において、緊急無線を使用してファーストレスポンダーを派遣する通信は、かつてないほど重要になっている。今回の追加の周波数は、ニューヨーク市の緊急無線ネットワークが輻輳することなくスムーズに機能し続けるために役立つ」としている。

1 https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-363661A1.pdf
2https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-363051A2.pdf
3https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-363114A2.pdf
4https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-363145A2.pdf
5https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-363334A1.pdf
6https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-363211A1.pdf