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連邦ネットワーク庁（BNetzA）は、4月14日、700MHz帯のカバレッジ義務の達成状況を報告し、同帯域のネットワーク拡張が進んでいるものの、一部の州及び主要交通網で義務が達成されていないことを明らかにした¹。同義務は、2015年実施された周波数オークションにおいて700MHz帯の落札者（テレフォニカ、ドイツテレコム、ボーダフォン）に課されたもの。700MHz帯は、地上デジタル放送用周波数が別帯域に移行したのに伴い通信事業者に再割当が行われた帯域であり、同帯域を使った無線ブロードバンドがルーラル地域を含めた国内全土に展開することが期待されている。

カバレッジ義務の内容は、3事業者は、同帯域を使ったネットワークの世帯普及率を、2020年1月1日時点で全国98％、各州97％とし、さらに国内主要交通路を完全カバーするというもの（データ速度はアンテナセクタで50Mbps以上、利用世帯ダウンロード速度10Mbps以上）。3事業者は、2020年1月10日に カバレッジ状況をBNetzAに報告したが（下表参照）、ネットワーク敷設が遅延している地域については、土地の賃貸拒否、建設不許可、歴史建造物や自然環境への配慮の必要などが目標達成を阻む要因となったと説明している²。

最終的に、BNetzAは、各社の報告に更に検討を加え、カバレッジ義務に関する達成状況について以下の結論を下した。

　•テレフォニカ 　•ボーダフォン
700MHz帯は、地上デジタル放送の移行時期の関係で、本格的な利用が2019年7月からとなったため、BNetzAは、短期間でネットワーク敷設が進むように迅速な対応を各事業者に求めており、2020年12月31日までにカバレッジ義務を完全達成するよう各事業者に改めて指示を出している。また、6月と9月の達成目標の提出と毎月の進捗結果の報告を義務付けることとし、ネットワーク拡張義務を達成できない事業者には罰金を科すとしている。



¹ 
https://www.bundesnetzagentur.de/SharedDocs/Pressemitteilungen/DE/2020/20200414_Versorgungsauflage.html?nn=265778
²
https://www.bundesnetzagentur.de/SharedDocs/Pressemitteilungen/EN/2020/20200110_Versorgungsauflagen.html?nn=404530
³ 
https://www.bundesnetzagentur.de/DE/Sachgebiete/Telekommunikation/Unternehmen_Institutionen/Breitband/MobilesBreitband/MobilesBreitband-node.html