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2020.03

  • ロシア
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
ロシア独自のイントラネット「RuNet」の実証実験
ロシア政府は12月23日、国内のインターネットを海外から遮断する実験を完了したと発表した。テストには政府機関やセキュリティ企業、通信オペレーターに加えて、メッセージアプリ企業等アプリケーション分野の企業も参加し、インターネットから遮断されたロシア独自のイントラネット「RuNet」が独立して動作可能であるかを検証した。

今回のテストでは、接続の安定性やモバイル通信のセキュリティ、個人情報の保護が万全であるかを確認し、加えてIoT機器の脆弱性検証も行った。

人権団体アクセスナウが2月2日に発表した報告書によると、昨年ロシアは3回のインターネット遮断を行っているが、これらは「RuNet」の実験とみられる。

なお、「主権インターネット法」等の制度整備により、ロシアのISPには既にDPIと呼ばれるパケットのフィルタリングシステムを導入されており、通信監督庁のRoskomnadzorが国内トラフィックを分析できるようになっている。