[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2020.03

  • インドネシア
  • ブロードバンド
利活用の面で課題があるものの地方でも整備の進むブロードバンド網
各政府は、デジタルエコノミーを進展させるためにも、ブロードバンド接続を可能とするようなネットワークの整備に力を入れている。

2020年の3月に発表された調査会社の報告書によると、国内44都市のうち、移動網のダウンロード速度が最も早いのは、西パプア州のソロンで19.2Mbpsを記録した(1)。マルク州アンボンが17.9Mbps、パプア州ジャヤプラが17.3Mbpsというように東インドネシアの都市が続き、ジャワ島の都市は16位にスラバヤが11.4Mbpsで初めて登場する。なお、全国平均は9.8Mbps、首都ジャカルタは28位で10.2Mbpsである。

上位の3都市については、前年調査と比較して60%程度の速度の上昇がみられる。また、全国平均でも70%の上昇がみられたようで、全体的な速度上昇が記録されている。東部インドネシアで、高速のサービスが受けられる要因は、需要の見込める都市部では急速に4Gインフラが打ち込まれたのに対して、利用者数が一定程度にとどまっていることが想像される。

一方で、他の調査機関によるとジャワ島外では、利活用でジャワ島との格差が広がっていることが指摘されている(2)。地方での利活用を引き上げる余地を持っているのは、現在進んでいない中小マイクロ企業による利活用だとされている。通信情報省もそのことは十分認識しており、中小マイクロ企業向けの支援プロジェクトが近年、数多く実施されている。


(1) Opensignal.com社
(2) East Venture社