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2020.01

  • 中国
  • 次世代ICT
6G技術の確立に向け、研究開発作業が正式に開始
科学技術部は2019年11月3日、国家発展・改革委員会、教育部、工業・情報化部、中国科学院、国家自然科学基金委員会と共同で、北京で6G技術研究開発作業のキックオフの会議を開催した。会議では、国家6G技術研究開発推進ワーキンググループIMT-2030(6G)及び総合専門家グループの設立を宣言した。推進ワーキンググループは関係政府部門から構成され、6G技術の研究開発作業の実施を推進する。総合専門家グループは大学や研究機関、チップメーカーや機器ベンダーといった企業の37名の専門家から構成され、主として6G技術研究の展開、提案、技術的論証の提出を担い、重大な意思決定のために情報提供と提案を行う。

2つのグループの設立は、中国における6G技術に関する研究開発業務の正式な始動を意味する。

これに先立ち、中国移動は2019年5月30日、清華大学と戦略的協力枠組み合意書に署名した。双方は、6G向けの未来移動通信網、次世代インターネット・モバイルインターネット、工業インターネット、人工知能等の重点分野において科学研究の協力を展開するとした。また、共同研究院を設置し、先端技術やソリューション、製品の開発、科学技術の成果の移転と利用を推進する。

一方、2019年3月にフィンランドのオウル(Oulu)大学で開催された世界初の6Gサミットにおいて、華為技術の代表者は、6Gについて次のように発言されたという。①6G時代は、5G時代のモノのインターネット(IoT)を超えて全てのモノがインターネットに繋がる(IoE(Internet of Everything))ことに、②通信はより高速に、より広帯域となるほか、6Gでは海・陸・空にとどまらず、水中にまで展開、③ハード面では、アンテナの役割が一層重要に。高周波数帯の利用に伴い、アンテナが一層小さくなり、チップごとにアンテナを持つことも考えられ、材料と加工精度に対する要求が更に向上。ソフト面では、人工知能がより重要に、④1万以上の小型低軌道衛星の打ち上げにより、6G通信で世界をカバー(費用は99億ドル)、⑤2030年には1Tbpsに達する伝送速度の無線通信ネットワークが実現されるなど。