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2020.01

  • 韓国
  • 放送・メディア
通信事業者主導の有料放送市場再編が進展
2019年から2020年初めにかけて、IPTVを提供する通信事業者主導の有料放送再編が実現した。国内有料放送市場は20年以上前にCATVを中心に立ち上がったが、通信事業者3社(KT、SKテレコム系列のSKブロードバンド、LG U+)がIPTVに力を入れると、モバイルとのセット商品を強みとしたIPTVがCATVの加入者を吸収しながら成長し、2017年末以降に加入者数でIPTVがCATVをとうとう逆転。CATVの苦境が目立っていた。

こうした中、2019年にLG U+がCATV首位のCJハローを、SKテレコムがCATV大手のTbroadの買収を申請。大型事業者合併には公正取引委員会と監督官庁による両方の許可が必要となる。通信事業者によるCATV買収の大型案件2件は2019年末の公取の承認を得て、2020年1月までにそれぞれ監督官庁の科学技術情報通信部の許可を得た。

LG U+によるCJハローの合併は2019年末に最終関門となる監督官庁の許可を得て、CJハローはLGハロービジョンに名称変更。SKテレコムのTbroad買収は1月後半に許可され、固定通信子会社SKブロードバンドとTbroadが合併する。IPTVとCATV、さらに国内最大のOTTも提供するメディア大手となったSKブロードバンドは再上場を視野に入れる。

市場再編により、有料放送市場のシェアはKTグループ(IPTV・衛星)31.3%、LG U+グループ24.72%(IPTV・CATV)、SKブロードバンドグループ(IPTV・CATV)24.3%となり、通信事業者系列メディアが市場の8割を占める。これらの有料放送サービスに加え、通信事業者はOTTにも力を入れ、5G時代を見据えてメディア事業を大幅に強化している。