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2019.12

  • 中国
  • 次世代ICT
中国における次世代インターネットの進展状況
IPv6に対応した次世代インターネットの構築促進関連で、2017年1月に工業・情報化部によって発表された「情報通信産業発展規画」において、2020年までにIPv6経由のトラヒックは全体の5%を占めるという目標が掲げられている。

2017年11月には共産党中央弁公庁と国務院弁公庁が、「IPv6大規模展開推進のための行動計画」(以下、行動計画)を共同で公表した。主要目標として、①IPv6のアクティブ・ユーザ数を2018年末までに2億に、2020年末までに5億超に、2025年末までに中国のIPv6網の規模、ユーザ数、トラヒックを共に世界一に、ネットワーク、アプリケーション、端末を全面的にIPv6に対応させ、次世代インターネットへの円滑なアップグレードを全面的に完成させ、世界最先端の次世代インターネット技術産業体系を形成させることが掲げられている。

中国ではIPv6アドレスの申請は急速に増加する時期に入っており、2019年5月時点のIPv6アドレス・ブロック数は4万7,282で、基礎電気通信事業者が分配したIPv6アドレス数は12億700万に達した。

2019年6月現在、中国のIPv6アクティブ・ユーザ数は1億3,000万にとどまっており、前述した行動計画の途中目標を下回る。該当事業の加速化を図る取組みの一環として、2019年7月に工業・情報化部は関係者を集めた会議を開いて次世代インターネットの準備を推進する特別キャンペーンを展開した。会議では、アドレス分配の加速化、業務フローの最適化、全国にある各社保有サイト及びアプリケーションのIPv6対応の実施、IPv6に対応したクラウド製品割合の更なる引き上げ、ネットワーク全体におけるIPv6トラヒック量のスケジューリング能力の更なる向上など、基礎電気通信事業者らに求めた。